J.ウェブスター『あしながおじさん』によせて
吉水法子
孤児院にとってもやっかいな存在であったジルージャ・アボットという一人の少女が悲しみ、悩みを乗り越えながら明るく成長していく姿が綴られていく「あしながおじさんへの手紙」を心躍らせながら読み進めました。
なかでもたくさんのクリスマスプレゼントをおくってきた〝おじさま〟へのお返しに新年の幸福を祈ってジュディが四葉のクローバーを手紙に添えるところが一番好きな場面です。この四葉のクローバーに、ジュディの愛情深さや知性、教養が込められていると感じたからです。
最後は〝あしながおじさん〟こと、ジャーヴィーぼっちゃんとめでたく結ばれるようですが、さてさて果たしてこの結婚はうまくいくのでしょうか・・なーんてその後の二人を想像しながら本を閉じました。
おおきなお世話ですね、ジュディ。