吉水法子の貼り絵の部屋 5

フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』によせて
吉水法子

めまぐるしく展開する時間の変化に追われて筋を追うのが精一杯。読み終わったものの最後までその世界に馴染めず、おぼろげな絵のイメージは掴んだのもののなんだかモヤモヤ・・

不思議なことですが、二度目に読んだときは、トムが月の光に浮かぶイチイ木の枝をかきわけるように、お話の中にどんどん入り込んでいきました。そこには少女時代も、成長しても魅力的なハティがいつも待っていたような気がします。

「かわらないものなんて、なにひとつないものね。わたしたちの思い出のほかには。」 “吉水法子の貼り絵の部屋 5” の続きを読む

吉水法子の貼り絵の部屋

ケストナー『飛ぶ教室』に寄せて (貼り絵)
吉水法子

『飛ぶ教室(高橋健二訳)』は本棚の奥に、岩波書店ケストナー少年文学全集の一冊として潜んでいました。狩野香苗さんと組んで「大人が読む少年少女世界文学全集」の挿絵を描くにあたり再読し、一番心に残った場面を描きました。

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はじめまして! 

はじめまして。吉水法子です。
粘土の人形やオブジェの制作、貼り絵でイラストを描いています。
『遊』は95号からの読者です。
紙が大好きなので、紙の冊子としての『遊』がなくなってしまうのは残念でしたが、今度はカラーになるということで、イラストで参加することになりました。

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