片山ふえ
これは2002年秋に書いた「We Love遊」17号の記事を加筆修正したものです。
いつからだろう、気がつけば私はすっかり「お節介婆」になっていた。昔はシャイで非社交的で、およそお節介とは縁遠かったのに。人間変われば変わるものである。長らく暮らした大阪の空気が、潜在下にあった私のお節介癖を引き出したのか。大阪はとてもお節介な街なのだ。
“仲人虫~傑作が生まれた出会い(「We Love遊」17号より)” の続きを読む
「大きな木の家を作って、みんなで語り合いましょう」、そう夢見たピロスマニに心を寄せて
片山ふえ
これは2002年秋に書いた「We Love遊」17号の記事を加筆修正したものです。
いつからだろう、気がつけば私はすっかり「お節介婆」になっていた。昔はシャイで非社交的で、およそお節介とは縁遠かったのに。人間変われば変わるものである。長らく暮らした大阪の空気が、潜在下にあった私のお節介癖を引き出したのか。大阪はとてもお節介な街なのだ。
“仲人虫~傑作が生まれた出会い(「We Love遊」17号より)” の続きを読む
「百」という数には、なにかこう、99までとは違った重みがありますね。「百人力」とか「百戦錬磨」と言えば力強いし、「百薬の長」といえばいかにも身体によさそうだし(笑)、「名を百代に残す」のはなかなか出来ることではありません。(もっとも、最近はちょくちょく「百条委員会」なんていうのも耳にしますが……。)
なぜこんなことを書くかと言えば、「ムーザサロン」が先日めでたく百回目を迎えたからです。 “「ムーザサロン」のこと” の続きを読む
この拙文は、季刊冊子「We Love 遊」96号(2022年7月刊)に掲載したものです。 “あるピアノのはなし(「We Love遊」96号)” の続きを読む
このエッセイを書いたのは、今から四半世紀も前の1999年末、「ミレニアム」を控えたころでした。私は当時50歳になったばかり。なんだか気恥ずかしい思いがする「大昔のエッセイ」ですが、私の名前の由来についてです。 “ひらかたゆ…(「We Love 遊」6号より)” の続きを読む
片山ふえ
これは2007年の秋に季刊冊子「We Love 遊」に書いたものです。
そのころ「千の風になって」の歌がブームになっていましたが、私たち姉妹は「あれはパパの歌ね!」と話したものです。父が千の風になった話、聞いてください。
『7本指の自画像』(1912)
『ロシア、ロバ、その他のものたちへ』(1912)
(季刊冊子「We Love 遊」89号~91号掲載)
今回はシャガールの作品の中でも最も多くの意味が描き込まれている『7本指の自画像』(1912)を読み解いて行こうと思います。
『死者』~屋根の上のバイオリン弾き
「We Love 遊」に連載された「ユダヤ人画家シャガールの面白さに惹かれて』第3回と第4回からの抜粋で、角さんの「絵解き」をご紹介しましょう。ここで取り上げられている絵は、1908年作『死者 Покойник』です。