PHOTO 閑谷学校

片山通夫

「閑谷(しずたに)学校」は、岡山藩の名君・池田光政公が庶民も学べる場所として1670年に閑谷村に開設した学校で、「世界初の庶民のための学校」といわれている。庶民の学校だからと、寺子屋などをイメージすると吃驚する。壮麗な建物は隅々まで考え抜かれて造られており、実に行き届いた教育制度がしかれていたという。この学校のことを調べるにつけ感じ入るばかりで、昔撮った写真をまた引っ張り出してみた。

堂々たる校門。この学校の屋根瓦は備前焼だというから、また吃驚。なんと300年たっても損傷なし、という。
聖廟。儒学の祖、孔子を称える施設。
講堂 堂々たる学び舎で、中に漂う凜とした空気に身の引き締まる思いがした。

生活空間もある学舎で万一火が出ても講堂などに燃え移らないよう設けられた「火除山」

資料館
学校を取り囲む美しい石塀

この撮影時は冬枯れの2月だった。自然に囲まれた閑谷学校だから、今ごろはさぞや美しいことだろう。今度は緑の季節に訪ねてみたい。

 

 

 

 

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